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[宿題:上級シスアド向け]
部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの
流れを適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通
コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。
ア CRM
イ ERP
ウ MRP
エ SCM
■解答
エ
http://e-words.jp/w/CRM.html参照
CRM
フルスペル : Customer Relationship Management
情報システムを応用して企業が顧客と長期的な関係を築く手法のこと。
詳細な顧客データベースを元に、商品の売買から保守サービス、問い合わせやク
レームへの対応など、個々の顧客とのすべてのやり取りを一貫して管理すること
により実現する。顧客のニーズにきめ細かく対応することで、顧客の利便性と満
足度を高め、顧客を常連客として囲い込んで収益率の極大化をはかることを目的
としている。
ERP【企業資源計画】
フルスペル : Enterprise Resource Planning
企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、
経営の効率化を図るための手法・概念のこと。「企業資源計画」と訳される。
これを実現するための統合型(業務横断型)ソフトウェアを「ERPパッケージ」
と呼ぶ。代表的なERPパッケージとしては、ドイツSAP社のR/3、PeopleSoft社の
PeopleSoft、データベースベンダとして有名なOracle社のOracle Applications、
オランダBaan社のBAAN IVなどがある。
MRP【資材所要量計画】
フルスペル : Material Requirements Planning
1960年代に考案された生産管理手法の一つ。企業の生産計画達成を前提に、
部品表と在庫情報から発注すべき資源の量と発注時期を割り出すもの。過去の使
用分を補充するのではなく、予想される需要を事前に捕らえることにより、在庫
の圧縮と不足の解消を同時に実現した。資材の調達を顧客からの受注と需要予測
に直結させた結果、生産計画作業は大きく改善できた。大型汎用機(メインフレー
ム)やオフィスコンピュータ向けの汎用ソフトウェアパッケージが登場したこと
もあり、中小企業を中心に広く普及した。1970年代からつい最近に至るまで、代
表的な生産管理手法として製造業で利用されてきた。製造や物流等の管理、およ
び経理などの機能をMRPに追加し、統合したものがERP(Enterprise Resource
Planning)である。
SCM【サプライチェーンマネジメント】
フルスペル : Supply Chain Management
別名 : 供給連鎖管理
企業活動の管理手法の一つ。取引先との間の受発注、資材の調達から在庫管理、
製品の配送まで、いわば事業活動の川上から川下までをコンピュータを使って総
合的に管理することで余分な在庫などを削減し、コストを引き下げる効果がある
とされる。